HR COLUMN

地方だから応募が来ないは本当なのか?

地方だから応募がこないって本当?

建設業は人が集まらないと言われがちな業界ですが、地方ゆえに応募が来ないという声をよく聞きます。
しかし本当にそうでしょうか。実は地方だからこそ採用成功しやすい余白があり、伝え方しだいで応募は大きく変わるという事例は数多くあります。

地方に人がいない?本当にそうなのか

近年、人手不足はあらゆる業界で深刻化していますが、その中でも建設業は特に「人が集まらない」と言われがちです。実際、私も多くの建設会社の経営者の方とお話しする中で、「うちは田舎だから…」「地方はそもそも人なんていないよ」という声を本当によく耳にします。

たしかに、求職者の“母数”という点では、東京や大阪といった大都市の方が多いのは事実です。しかし一方で、大都市には「人を採りたい企業」も同じ、もしくはそれ以上に集まっているため、求職者が多い=採用しやすい、とは限りません。

むしろ、「求職者の数は多いが、同時に競合も多い」のが大都市です。これを裏返すと、地方は求職者こそ多くないものの、同じ人材を取り合う競合企業が圧倒的に少ないという大きなメリットがあります。

実際、人口が決して多くない地域でも、「伝え方」と「仕組み」を整えただけで、安定的に応募を集めている建設会社は少なくありません。

それでも、「いや、うちは絶対に来ない」「そんなに簡単には変わらないよ」と感じる方もいるかもしれません。ですが、私はむしろ「地方だからこそ、人が集まりやすい余地が大きい」と考えています。

人を集めるための唯一のポイント

◆ 人を集めるためのポイントは「魅力が伝わっているか」だけ
では、具体的にどうすれば人が集まるのか。答えは、とてもシンプルです。
自社の魅力が、求職者目線で“正しく伝わっているか”。
ただそれだけです。実際に、ちょっとした「見せ方の着眼点」を変えるだけで、応募数が飛躍的に伸びた事例があります。

見せ方を変えただけで応募が爆増した実例

ケース①:定着率が高すぎて“おじいさん集団”に
Before: 「定着率が高いです」とだけ伝えていた
After: 「定着率が高すぎて、おじいさんばかりの会社になりました。温和なおじいさんたちが、孫(=60歳以下)を大募集しています。」

→ 事実は同じでも“伝え方”で一気に魅力が伝わる。

ケース②:入社が少なかった理由を“レア求人”として再構築
Before: 採用してこなかった理由を説明していない
After: 「設立○年にして初めてのオープニングスタッフ募集。長年辞める人がおらず、募集できませんでした。」

→ 求職者にとって“めったに出ない求人”に変わる。

結果として、この企業は
半年で応募2件 → たった2ヶ月で26件 という成果につながりました。地域が変わったわけではありません。求職者の母数が増えたわけでもありません。変えたのは「伝え方」だけです。

最後に:求人は「自社の説明」ではなく「求職者へのプレゼン」

大切なのは、
・誰に来てほしいのか(ターゲット)
・その人が何を知りたいか(その会社ならではの特徴)
この2つを明確にしたうえで、求人票やホームページの内容を「求職者の視点」から設計し直すことです。

地方だから人が来ないのではなく、魅力が伝わりきっていないだけかもしれません。ぜひ今一度、自社の求人票やホームページを、「自社の説明」ではなく「求職者へのプレゼン」という視点で読み返してみてください。きっと、改善のヒントが見えてくるはずです。

地方採用 伝え方 建設業採用

採用改善の無料相談はこちら